2011年1月9日日曜日

ペンキを塗ります

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日時:2011年1月9日(日)、10日(祝)※実際は9日のみ開講。
集合:13:00
場所:墨東大学京島校舎
担当:加藤文俊、木村健世、岡部大介
参加者:4名(教員3+学生1)
内容:
ドタバタしながらスタートした墨東大学ですが、京島校舎の居心地はいまひとつです。暖かくなる前に、もう少し可愛く、魅力的な場所にしようというプロジェクト(緊急開講)です。年末、木村・岡部・加藤の3人で集まって、秋ぐらいまでは墨東大学を存続させようと誓い、その勢いで計画された講座(実習)です。まずは、壁から手をつけたいと考えています…。
※汚れてもいい服装+防寒対策が必須となるでしょう。寒くて疲れたら、奥に上がって豚汁でも食べますか。
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 bocktの加藤先生と木村さんの発案で、京島校舎に入って左側の壁一面を「黒板」にすることに。黒板塗料によってどの程度「黒板」になるのか半信半疑なまま京島校舎に向かうと、既にbocktメンバーと斎藤卓也さんがマスキングテープを貼るなり準備を始めていた。いつもいる「なかぢ」は、卒論の概要提出〆切が近いのでお休み。年明け間もない京島校舎は、少々肌寒いけれどものんびりした空気。今年初めてのペンキ塗り。



 加藤先生と木村さんが準備してくれたChalkboard用のペンキをはじめて目にする。アメリカからの輸入品。特に事前にブリーフィングや打合せをすることなく、トレイにペンキを流しこみ、各自淡々と(ペイント)ローラーを手にする。壁に塗る場合は、まずは「W」を描くように塗り、それをのばしていくと奇麗に塗れるとのこと(という情報を、私はローラーの入っている袋に記載された情報を見てはじめて知った)。墨東大学学部長の加藤先生によって、白壁にペンキのローラーがいれられる。大きく「W」が描かれ、これによって壁一面を黒板塗料で埋める決心がつく(そのために集まったのだけれども)。



 想像以上に、塗料=Chalkboardの塗り心地が良い。また、木村さんが準備してくれたペンキ用のローラーの存在がかなり大きい。次第に大胆に塗り進めることができるようになり、大人4人の作業で数十分かけて全体を塗る。その上で、細部を塗っていく。塗っている間は気づかないムラも、ペンキが乾いてくると目につくようになる。よって、まずは1回塗りこんだ上で乾かし、2度塗りすることに決定。上部と細部をなんとか仕上げ、また釘などを打ち付けた後の穴もペンキで埋めていき、1度目の作業を完了させる。ペンキ素人4人のDIYだけに、一面黒板塗料が塗られた壁を見続け、自画自賛を繰り返す。かなりの満足感が得られる授業である。この作業をひとりでやろうという気持ちには到底ならないけれども。

 約1時間乾かすことにして、その間珈琲ブレイクをとることに。京島で有名な「ペロケ」に行ったことのなかった私のリクエストで、みなで移動。ラーメンと珈琲を食しながら、ペンキのこと、これからの墨東大学の運営やまとめ作業のこと、共通の知り合いの他愛のない話などをして過ごす。京島校舎に戻り、ペンキが乾いていることを確認する。2つ目のペンキの缶を開けて、塗りムラを確認しながら淡々と作業する。2度塗りの際は、もはや4人に会話はほとんどない。さらに淡々と、「自然と」できた役割分担に従って作業を進めていく。覚えている会話と言えば、京島校舎を閉校する時に、また「白」のペンキで塗るんだよねということくらい。



 さて、2度塗りされた京島校舎の壁は、重厚感ある存在に。さっそくチョークで文字を書きたいが、もちろん乾いていないので今日はできない。壁が黒板になると、床にも何かしらの「仕掛け」をしたくなってくる。床も黒板にしてもいいかもしれないし、すのこをおいてもいいかもしれない。しばらく、ただの黒壁と化した京島校舎の壁を写真におさめて過ごす。勿論、ただの黒い絵が撮れるだけだが。完成の状態=ゴールのあるDIYは想像以上にすがすがしい気持ちにさせてくれる。15分程度壁を眺めた後、思い出したように片付けをし、次の墨大の授業でどのように黒板を使うか妄想しながら、京島校舎のシャッターを閉めた。