2011年4月30日土曜日

講義録:壁に地図する I(bockt)【video】



ナカジがすでに日誌を書いてくれたのですが、こんな感じの作業でした。たくさん人が集まっていて、岡部研のみんな…。あれ、みんな卒業したんじゃないの?
というわけで、社会人1年目の皆さんもたくさん参加してくれて、墨東大学の同窓会も、すでに強い絆を感じさせてくれました。この日は下半分の作業を終えて、続きは4日に。

4月30日〈墨東大学〉大学日誌

ついに本日、墨大二期目の講座が行われたので、参加してきました。


しかもなんと、「壁に地図するⅠ(bokut+)」の講座では担当に加えて頂きました。

担当:bokuto+(加藤・岡部・木村・香川・中島)

このページを見た瞬間、ニコニコしてしまいました。近くにいた同じゼミの後輩に、『ねぇ、(オレの)名前が入ってるんだー!』と少し自慢げに話していました。
しかし同時に、すごいメンツの中に名前を載せて頂いたな、という緊張感が走りました。また、このメンツの中で自分に何ができるのだろうか、という不安でいっぱいです。


4月から岡部研究室の研究生として東京都市大学にやってきた、留学生のSさんと押上駅に集まって、京島校舎まで歩きました。まちを紹介したいという勝手な想いから、入り組んだ細い路地を右に左にと、自分でも歩いたことのない道を通ってみました。Sさんの口からは『もう、(道が)わからないよー』との言葉が出ました。ちょっぴりうれしくなりました。Sさんに対して、初めての押上や京島のまちに対して、何かしらの印象を受け取ってもらいなと思いました。私が選んで歩いた道がSさんに対して、好印象を与えたのか、それとも悪い印象を与えたのか分かりませんが、「記憶に残らないまち」のままで終わってほしくないなと感じていました。母国に帰っても是非、他の人に紹介するぐらい記憶に残っていて欲しいなと思っています。


さて、京島校舎に到着すると見なれた人の姿がありました。
岡部研究室の同学年の卒業生でもあり、4月から新入社員として社会で活躍している渡部くん、渡邉くん、そして丸山くんでした。彼らは、「2010年度卒業したけど、楽しそうだから」、「一回分の卒業単位が足りないから、今期の卒業を目指すため」や「初めて京島校舎なので楽しみ」と様々な想いで参加していたようでした。墨大で再会することになるとは思ってもいませんでした。ゼミ活動がまた続けられているような気持ちがして、うれしかったです。


本日の内容は、【壁に地図するⅠ】でした。
まずは、地図を作る壁のペンキ塗りと壁の修復から始まりました。2011年1月9日に行われた講義【ペンキを塗りますⅠ(bokut)】に参加できなかったので、今回は『是非参加したい!』と思っていました。しかし、ほぼペンキを塗る作業はなく、ひび割れてしているような細かな部分をさらに白く塗り足す感じでした。初めての体験だったので、非常に楽しかったです。さらに手にペンキがついたのを見て、『(ペンキ塗りと言えば)これこれー!』みたいな感覚がほとばしりました。
もう一方では壁の修復が行われていました。3月11日の大地震で剥がれしまい、そのまま放置されていた壁でした。これを見るたびに、京島校舎で地震に遭遇した時の記憶が蘇ってきます。壁に「かくし釘」と呼ばれる釘を打ったり、生クリーム状のものを壁と壁の間に塗ったりしました。この作業では、木村さんの奥さんにご指導していただきました。なんでも木村家のリフォームを担当しているらしく、慣れた手つきで作業を見て、その場にいた人から『おー!』という歓声が飛び出ました。


壁の修復も一段落して、いよいよ本題へと突入しました。
白いペンキを塗った壁に変幻自在的なマスキングテープ(?)を使い、京島校舎を中心とした京島エリアの地図の制作に入りました。
まず、プロジェクターで壁に地図を投影してから、シャーペンで曲がり角に印をつけました。これがかなり大変な作業で、自分の体で影を作ってしまい、「投影させた地図が見えない」という苦戦を強いられました。影を作らないように、うまく身体を反らせながら行いました。印をつけ終えた後、印をつけた曲がり角を目印に、京島のエリアをマスキングテープで形作っていきました。これもまた難しい作業で、なかなか平行にテープを貼れなかったり、地面から20cmぐらいの低い位置では貼ることすら困難であり、楽しい反面想像以上にちょっとキツかったです。


用事があるため、1/4まで完成したのを見て、京島校舎を後にしました。
これが壁一面に完成し、講義の軌跡とか書き込んでいけたら、きっと二期目の終りにはすごいものが仕上がるんだろうな、と感じました。
次回の5月4日(水、祝)13:00~【壁に地図するⅡ】京島校舎
http://twtvite.com/bokudai_110504
でどこまで進んだのかを見るのがとても楽しみです!


最後に…
いつの間にか、お隣の天ぷら屋さんのシャッターには「売り地」の文字が書かれた紙が貼られていました。天ぷらを頂いたり、私自身が一人で店番をしていた時に話しかけに来て頂いたりしたので、お世話になったお礼に、墨東大学プロジェクトの記録集をお渡ししようと思っていただけにとても残念でした。キラキラ橘商店街で活動しているのに関わらず、『情報に疎いな…』とまだまだ地域に馴染めていない感じがとてもイヤでした。また、岡部先生が京島校舎向かいにある果物屋さんのお母さんに挨拶に行った時も、京島校舎に足を運んでる回数は(おそらく)自分の方が上なのに、一人で校舎の店番をしていた時に話しかけに来てくれたりするのに、「なぜ、(特に京島校舎に来る期間が空くと)自分から挨拶をしにいけないんだ」という自分に対する憤りを感じていました。(きっと、フットワークが重いというのでしょうか…)
京島校舎として場所を借りている間は、できる限りシャッターを開けていきたいです。


中島和成