2011年5月4日水曜日

5月4日〈墨東大学〉大学日誌

4月30日の続編講座【壁に地図するⅡ】が行われました!


今日は、押上駅から一人で京島校舎まで歩きました。GWだからか、スカイツリー目当てなのか、はたまた両方が重なっているからなのかわかりませんが、駅前には大勢の人で溢れ帰っていました。『歩きにくくなったもんだな...』と勝手に、地元に何十年も住んでいる人かのごとく、不満を抱きつつ、京島校舎に向かいました。
12時45分に押上駅に到着し、講座開始の13時まで時間も少なかったため、走ることにしました。すると路地の途中で、民家からテレビの音声が聞こえてくるのがわかりました。その場に立ち止まり、キョロキョロと音の出所を調べました。どことなく懐かしい感じがして、急いでいた気持ちが落ち着きました。今日、改めてこのまちの魅力に引き込まれてた気がします。


京島校舎に到着すると、すでに木村さんが作業を始めていました。前回の【壁に地図するⅠ】で木村さんがおっしゃっていた「壁に貼りつけたマスキングテープは数日後、剥がれるかもしれない」ということが、実際に5日経過した今日、現実のことになっていました。私が訪れた時にはすでに木村さんが修復してくださっていたので、マスキングテープが剥がれているのを目にすることはほぼありませんでしたが、一番最初に見つけたらかなり凹むだろうなと悲しくなりました。

前回も参加していた木村さん、渡部くん、そして今回初めての香川さん、岡部研究室の3年生と4年生、墨大の卒展の時に初めて来校してくださり、興味をもって今日の講座に参加してくださった方、自分も含めて計7人が参加しました。

まず、自己紹介から始めました。名前や所属の他に、現在の近況的なことを話しました。その内容からはお引っ越しや飲み会、実家から帰ってきたばっかりなど、どうやらみなさんお疲れムードのようでした。…というか、5/7人はそのような感じで、先行き不安のまま、始まりました。



前回は加藤先生、木村さん、岡部先生、そしてゼミ長だった渡部くん、ワークショップを数々こなしてきた丸山くん、渡邉くんがいたので、そんな協力な方々の後ろについていけばなんとかなるだろうな、半ばそんな気持ちでいました。
しかし、前回から引き続き参加していたのは木村さんと渡部くんの二人だけでした。そのため内容を把握していたので、継続して作業に取り組んでいました。
そのため、プロジェクターに地図を投影して、前回テープを貼って作った地図に合わせるという作業において指示をしつつ、一方でアドバイスをもらいつつ、作業を行っていきました。
みなさん、お疲れムードな方々が大勢いたせいか前回に比べ、ものすごく静かに「テープを壁に張り付け、無駄な部分をカッターで切る」の作業を行っていました。ただ、前回と違うのはこの作業のスピードが早いことでした!正式に測ったわけではありませんが、前回参加していた3人中3人が納得していました。


途中で糖分や塩分(木村さんからは向かい側の果物屋さんで買ってきたバナナ、香川さんは商店街で買ったお惣菜やお菓子、岡部研究室4年の佐々木くんからは岩手のお土産)など補充しつつ、約16時30分頃まで繰り返し、壁一面に地図を作っていきました。壁一面に地図が出来上がるにつれて、思い出深いもの、この場所を手放したくない想いに駆られてきました。
そして、ついに完成できた時の達成感はものすごく爽快でした。ただただ、遠くから全体を見たくて仕方がありませんでした。



前回(4/30)もそうだったと思うのですが、休日で人通りが多いためか京島校舎を通りかかる際、たくさんの人が立ち止まって見てくれました。立ち止まらずとも、横目でちらちら見ながら、歩いていました。墨大に対する気にかけ度合いで言えば、2010年度のどの講座よりも一番ではなかったでしょうか。(全てに参加できていたわけではないので、確信は持てませんが...)
小学生ぐらいの小さい子から、ご高齢の方まで京島校舎を気にかけてくれました。小さい子は、すぐ声に出して『何やってるのー?』、『落書きしていいのかな?』とお父さんやお母さんに言ってました。
30代ぐらいに方になると、墨大の活動に興味をもってくださり、質問などしてくれました。また、興味をもってくれてるのかなと思い、個人的にお話をかけやすかったです。
60、70代ぐらいの方は京島校舎の前に立ち止まり、まじまじと長い時間見ていく方が多く見受けられましたが、話しかけてくることはほとんどありませんでした。そういう場合は、雰囲気から話しかけるべきか、話しかけずに受け身の姿勢でいるのかを考えから行動に移しました。

たった2日間の出来事でしたが、両日参加できたおかげで、歴史の目撃者になれた気がして、嬉しかったです!


最後に...これもまた前回同様になってしまうのですが、木村さんや香川さんはごくごく普通に果物屋さんのおかあさんと会話をしていました。岡部研究室の3年生の子も、帰り際に『さよならー』と声をおかあさんにかけていました。ご近所さんに話しかけにいくことができず、京島校舎内だけで完結させてしまっている自分がいました。これならわざわざ墨田区来るだけ無駄じゃないか、と感じてしまいました。この感じ、どこかで打破せねば...


中島和成

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